580606 ランダム
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ほぼ日刊三浦タカヒロ。

「ようこそ、たんぼガキ。」

「ようこそ田んぼガキ。」

梅雨になりました。農作物は順調に生育。田畑がみるみるその姿を変えていきます。
茗荷畑では、営巣していたヒバリの雛がとことこ走り回り、空中ではエサをくわえた親鳥が心配そうに右往左往していました。
家の前の枝豆畑では雄キジが畝間を走り抜け、家の裏の芹田にいけば、つがいのカモが畦道で羽を休めているその上を、ツバメが滑るように飛び回っています。
先日、この田んぼに地元の小学3年生120人弱が、」総合学習の授業で遊びに来てくれました。
5月に別の田んぼにて「裸足で代かき」「手植えの田植え」などを体験していたこともあって、みなさん準備は万端。雲一つない広い空のもと、「ペットボトル田植え」「裸足で芹の田んぼのいきものさがし」をおもいり楽しんでいかれました。
このとき思ったのは、保護すべきは動植物の生態系だけではなくて、「田んぼなどの水辺で遊ぶこどもたち」もなんだということ。
全国の田んぼまわりに“生息”する、水辺で元気よく遊ぶおだづもっこな子どもたち。
その“生態”はさまざまで、カエルの声が聞こえ始めると水辺にあらわれ、魚をはじめとする水生生物が大好きで、はらっぱの草花で遊んだり、水路で魚とりをしたり。
きっと、かつては全国に分布していた田んぼガキも、豊かな田んぼが減っていくとともに活動の場が少なくなり、いまでは現在は絶滅が危惧されるほど減ってしまってはいないでしょうか。
思えば、私はあそびの中からたくさん冒険をし、ケガもしながら生きる術を学んだ最後の世代にあたるかもしれません。
学校では習えない大事なことを教えてくれる、田んぼガキの“生息”環境。みんなで残していけないものでしょうか。


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